オリヴィエ・ダルベレイ
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CD(Musiques MGBC TS-M106)
近現代のホルン作品集
1.J・L・ダルベレイ/スペクトラム
〜ナチュラルホルン・ソロのための
2.J・L・ダルベレイ/魔法空間(スペース・マジック)
〜ナチュラルホルンとピアノのための
3.プーランク:エレジー
4.ホリガー/激情〜夢
〜ホルン・ソロのための
5.ホリガー/Induuchlen〜カウンター・テナーと
ナチュラルホルンのための
6.ヴィネリ/ホルン・ソナタOp7
オリヴィエ・ダルベレイ(ホルン)(3、4&6)
〃 (ナチュラルホルン)(1、2&5)
カイ・ヴェッセル(カウンターテナー)(5)
ミレーナ・マテワ(ピアノ)(2&3)
コラ・イルセン(ピアノ)(6)
録音 2007年1月15日(1&2)
2006年6月12日(4)
2006年8月16&17日(5)
2006年6月29&30日(6)
ダルベレイはナチュラルホルンの名手でもあります。このアルバムでは戦後の作品と現代作品を演奏しています。
プーランクの「エレジー」は1957年デニス・ブレインの思い出として作曲されています。ヴィグネリーのソナタは1948年の作品。
ジャン=リュク・ダルベレイの2つの作品はナチュラルホルンのために書かれたもので、「スペクトラム」ではフラッター・タンギングやゲシュトップ、「スペース・マジック」でも同様に超技巧を要します。現代作品ではゲシュトップの音色をよく使いますので、バルブはあってもなくてもホルンなら同じことでしょう。「スペース・マジック」は最弱音から最強音まで壮大な宇宙を表現しています。
プーランクのエレジーは強奏でも音が割れない安定した演奏です。まさにエレジーらしい演奏といえましょう。
ハインツ・ホリガーはオーボエのための作品を書いていますが、ホルン・ソロの作品もまた見事です。トリルの連続というのはホルン奏者泣かせでしょう。カウンター・テナーとナチュラルホルンのための作品は4曲からなる組曲で、変ホ長調のホルンとヘ長調のホルンを使います。ホルンの音色に近いテナーの高音とのからみあいが絶妙です。
ベルギー出身の作曲家ヴィネリのホルン・ソナタは戦後の作品ですが、この曲はベルギーのホルン奏者モーリス・ファン・ボックスタ−レに献呈されています。3楽章のソナタ形式の曲で大変きれいな作品です。作曲から60年たって、ホルン奏者の重要なレパートリーとなるでしょう。(ブルーノ・シュナイダーの録音があります。) |
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