ズデニェク・ディヴォキー
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CD(OPUS 9351 1720)
ヒンデミット/ホルン・ソナタ集
1.ホルン・ソナタ ヘ長調(1939)
2.アルトホルン・ソナタ変ホ長調(1943)
3.4本のホルンのためのソナタ(1952)
ズデニェク・ティルシャル(ホルン)(1〜3)
ベトジヒ・ティルシャル(ホルン)(3)
ズデニェク・ディヴォキー(ホルン)(3)
イルジー・ハヴリーク(ホルン)(3)
ペテル・トペルチェル(ピアノ)(1&2)
録音 1985年12月&
1986年4月
ドヴォルザーク・ホール
ティルシャルのヒンデミットです。2つのソナタと4本のホルンのためのソナタをまとめて録音していました。1939年のホルン・ソナタはあまりにも有名ですが、かつて聴いた演奏はどれも堅いイメージがありました。ところがズデニェク・ティルシャルの演奏はそれを覆すものです。明るく美しいホルンがきれいなレガートで流麗な演奏をしているのですが、それだけでなくピアノがダントツ素晴らしい。トペルチェルのピアノ演奏はヒンデミットの難しいというイメージを払拭してくれました。その響きがきれいなだけでなく煌めくピアノになっています。「ホルンとピアノのためのソナタ」であってホルンが主役とはいえないのです。これはホルン協奏曲のピアノ版といっても良いほどの演奏です。
アルトホルン・ソナタ(ホルン・ソナタ)変ホ長調は親しみやすいメロディが吹かれて安らぎさえ感じます。ティルシャルは軽いヴィヴラートで吹いておりこの曲もピアノと良いハーモニーを作っています。目からうろこの名演です。
4本のホルンのためのソナタはチェコ・フィルのホルン・セクションによる完璧な演奏です。第1楽章の響きの美しさは素晴らしく、同じヒンデミットかと思うほどです。第2楽章の響きも同様で冒頭から違いを感じます。ドヴォルザーク・ホールに響くホルンの音はボヘミアのホルンそのものです。第3楽章もうっとりするほどの調和のとれたホルンの響きがあります。 |
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