日高 剛

R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番&第2番、他(2021)

CD(CRYSTON OVCC-00167)

1.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番
               変ホ長調Op11
2.F・シュトラウス/ノクターンOp7
3.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第2番
               変ホ長調Trv283
4.   〃    /アンダンテ 遺作(三村総撤編曲)

 日高 剛 (ホルン)
 粟辻 聡指揮(1&2)
 カーチュン・ウォン指揮(3&4)
  日本センチュリー交響楽団
 録音 2021年1月7日(1&2)
    豊中市立文化芸術センター・ライヴ
    2021年6月10日(3&4)
    大阪 ザ・シンフォニーホール・ライヴ

 日高 剛によるリヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲集とフランツ・シュトラウスのホルン作品です。待望の録音です。
 リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第1番は、冒頭から見事な演奏です。たっぷりとホルンを響かせる素晴らしい演奏です。日高のホルンは明るく、よどみない流麗な演奏で楽しむことができます。第2楽章の美しい響きも素晴らしいです。オーケストラもよい響きです。第3楽章の軽快で流麗な演奏も聞きどころです。中間部のリタルダンドでも見事な演奏です。そしてカデンツァからコーダも素晴らしい演奏です。
  フランツ・シュトラウスの「ノクターン」はピアノ版でも録音していました。ここでは弦楽合奏での演奏です。大変滑らかな響きで、柔らかさと美しさを持つホルンの響きは、このノクターンによく合います。名演です。
 リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第2番はホルンのソロで始まります。この作品はシュトラウス晩年の傑作です。日高のホルンはやわらかな響きで、流麗な演奏です。ホルンの魅力を教えてくれる大変素晴らしい演奏です。オーケストラもよい響きです。後半の雄大な響きも素晴らしいです。第2楽章のオーケストラの美しさは素晴らしいです。穏やかなホルンもきれいです。第3楽章の快活で流麗なホルンは力強さもあってこの演奏の素晴らしさを感じます。見事な名演奏です。
 リヒャルト・シュトラウスの「アンダンテ」は24歳のときの作品です。ピアノ版を三村総撤が編曲しました。ピアノ版とは違う魅力があります。このホルンによる歌は聴く者の心を打つ素晴らしさがあります。日高のホルンは美しい演奏です。名演です。


トップへ
戻る
前へ