スティーヴン・グロス
ボルコム/ホルン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲 |
|
|
CD(NAXOS 8.579102)
ボルコム/作品集
1.ホルン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
2.無伴奏ヴァイオリンのための組曲第2番(2011)
フィリップ・フィクソー(ヴァイオリン)(1&2)
スティーヴン・グロス(ホルン)(1)
コンスタンティン・ファインハウス(ピアノ)(1)
録音 2018年8月20〜22日
プラハ、リヒテンシュタイン・パレス、
マルチヌー・ホール
ウィリアム・ボルコム(1938〜)はアメリカの作曲家です。このアルバムには世界初録音となる2つの作品が収録されています。
「ホルン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲」は2017年の作品。3つの楽章で構成されています。第1楽章はホルンが穏やかな主題を演奏して始まります。やがてハイトーンを使う主題がきて、また穏やかになります。中間部にはホルンのきれいな主題が演奏されます。後半にはピアノが力強い響きで演奏します。コーダは静かに終わります。第2楽章は速いテンポで、細やかな主題がホルンで演奏されます。スケルツォ風です。ヴァイオリンも細やかなフレーズを演奏します。短い楽章です。第3楽章は遠くから聞こえるホルンのような穏やかな主題が歌われます。ヴァイオリンとピアノも穏やかに歌います。第4楽章は行進曲風でピアノに始まります。ヴァイオリンとホルンが元気に行進するように歌います。時々ピアノの不協和音が響きますが、これは楽しい作品です。演奏も素晴らしいです。スティーヴン・グロスのホルンに喝采です。
無伴奏ヴァイオリンのための組曲第2番は2011年ギル・シャハムのために書かれました。9つの小品で構成されています。第1曲「朝の音楽」、第2曲「ダンシング・イン・プレイス」、第3曲「ノーザン・ニーグン」、第4曲「レニー・イン・スパッツ」、第5曲「ガヴォットのテンポで」、第6曲「舟歌」、第7曲「憂鬱なフーガ」、第8曲「タランテラ」、第9曲「フィナーレ(夕べの音楽)」になります。フィリップ・フィクソーのヴァイオリンによる演奏です。「朝の音楽」「ノーザン・ニーグン」の表現力の素晴らしいところは聞き物です。「舟歌」は小舟を漕ぐような雰囲気がきれいな作品です。そしてきらめく光が見えるような細やかなフレーズもきれいです。「タランテラ」の鮮やかなヴァイオリン、「フィナーレの夕べの音楽」の美しい演奏が素晴らしいです。 |
|
|
|