アンドレ・カザレ
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CD(ERATO 2292-45599-2)
ヤナーチェク/室内楽作品集
1.カプリッチョ「挑戦」
2.コンチェルティーノ
3.霧の中で
4.ピアノ・ソナタ「1905年10月1日街頭にて」
ヴィクトリア・ポストニコワ(ピアノ)(1〜4)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮
パリ管弦楽団員(1&2)
モーリス・プリュヴォ(フルート)(1)
ロジェ・ブフェレ(トランペット)(1)
アンドレ・シュペリッシュ(トランペット)(1)
フィリップ・フリッシュ(テノール・テューバ)(1)
イーヴ・ドゥマレ(トロンボーン)(1)
ベルナール・ユロ(トロンボーン)(1)
シャルル・ヴェルストレーテ(トロンボーン)(1)
フィリップ・アイシュ(ヴァイオリン)(2)
クリスチャン・ブリエール(ヴァイオリン)(2)
アナ・ヴェラ・チャヴェス(ヴィオラ)(2)
ロランド・シモンチーニ(クラリネット)(2)
イヴァン・ドクサンスキー(クラリネット)(2)
アンドレ・カザレ(ホルン)(2)
アモリ・ヴァレーズ(ファゴット)(2)
録音 1990年6月
ロシアのピアニスト、ヴィクトリア・ポストニコワはロジェストヴェンスキー夫人です。二人はパリ管弦楽団のメンバーとヤナーチェクの作品を録音していました。
ヤナーチェクの「カプリッチョ」は「挑戦」の副題があり、左手ピアノ、フルート、2本のトランペット、テノール・テューバと3本のトロンボーンで演奏されます。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグレット」、第4楽章「アンダンテ」となっています。第1楽章と第2楽章ではテノール・テューバがホルンのように聞こえてくるのが楽しいです。金管楽器の中にフルートが響くのが印象的です。第4楽章もトロンボーンとフルートの響きがきれいです。ポストニコワのピアノが大変素晴らしい響きです。フランスの金管楽器は明るい響きが印象的です。
ヤナーチェクの「コンチェルティーノ」は2つのヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、ホルン、ファゴットとピアノのための作品です。4つの楽章で構成されていて全員の演奏は第3、第4楽章だけです。第1楽章の「モデラート」はホルンとピアノで演奏されます。単調な主題と動きのある主題があります。アンドレ・カザレののホルンは明るい響きでフランスらしいきれいな演奏です。ホールによく響いています。ピアノのポストニコワの演奏もよい響きです。第2楽章の「ピュー・モッソ」はクラリネットとピアノのデュオです。クラリネットが華やかで忙しく歌います。ピアノも大変素晴らしい響きです。ホールによく響きます。第3楽章の「コン・モト」は全員の演奏になりますが、ピアノとヴァイオリンが目立ちます。ホルンはほとんど和音になります。第4楽章の「アレグロ」も全員の演奏です。ピアノの響きに圧倒されますが、ホルンも聞こえます。ヤナーチェクの素晴らしい作品のひとつです。
ピアノ作品の「霧の中で」は第1楽章「アンダンテ」、第2楽章「モルト・アダージョ」、第3楽章「アンダンティーノ」、第4楽章「プレスト」となっています。ポストニコワのピアノは表現力が豊かで大変素晴らしい響きです。霧のかかった情景に日が差したような雰囲気も彷彿させる見事な演奏です。
ピアノ・ソナタ「1905年10月1日街頭にて」は1906年の作品。これはある殺人事件を題材にしたもので、第1楽章「胸騒ぎ」、第2楽章「死」の2つの楽章です。ヤナーチェクは2つの楽章の初演後に第3楽章のスケッチを破棄したそうです。ポストニコワのピアノは素晴らしい演奏です。 |
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