リサ・ボントレガー

ホルン・デュオとピアノのためのオペラ・アリア集
CD(MSR MS1234)

ホルン・デュオとピアノのためのオペラ・アリア集
1.ヘンデル/歌劇「アチスとガラテア」より
             「Happy We!」
2.モーツァルト/歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」より 
 「ああ、優しい風よ、僕の清い願いを叶えておくれ」
3.ドリーブ/歌劇「ラクメ」より「花の二重唱」
4.ヴェルディ/歌劇「椿姫」より「パリを離れて」
5.ベルリオーズ/歌劇「ベアトリスとベネディクト」より
        「溜息をついてらっしゃるの、マダム」
6.ロッシーニ/歌劇「新聞」より
            「Pe da gusto a la signora」
7.エヴァゼン/ゴールド・コースト・ハーモニー
8.ドニゼッティ/歌劇「ドン・パスクァーレ」より
          「私を愛するともう一度」(第3幕)
9.モーツァルト/歌劇「魔笛」より
         「恋を知るほどの殿方は」(第1幕)
10.ブラームス/4つのバラードとロマンスOp75より
              「私たちをさすらわせよ」
11.ブラームス/4つの二重唱曲 Op28より
                「狩人とその恋人」
12.ボッケリーニ/歌劇「慈悲深い女」より
              「ビアンカ・コロンバ」
13.デュボア/カンティレーナ
14.ベルリーニ/歌劇「ノルマ」より
             「ご覧なさい、ノルマ」(第3幕)
15.ビゼー/歌劇「真珠採り」より
           「聖なる神殿の奥深く」(第1幕)
16.ヘンデル/歌劇「ファラモンド」より
             「Cara, tu mi accendi」
17.フンパーディンク/歌劇「ヘンゼルとグレーテル」
             〜「夕べの祈り」
18.ドニゼッティ/歌劇「ドン・パスクァーレ」より
                  「Vado, corro」

  ミラー・イメージ・ホルン・デュオ
  リサ・ボントレガー(ホルン)
  ミシェル・ステブルトン(ホルン)
  金丸 智子(ピアノ) 
  録音 2007年8月

 アメリカの2人の女性ホルン奏者によるデュオです。オペラの二重唱を2本のホルンで演奏しています。中にはブラームスの歌曲も含まれます。エヴァゼンの「ゴールド・コースト・ハーモニー」だけがオリジナルの作品で2本のホルンとピアノのための作品です。和音のきれいな作品です。
 ブラームスの作品は「4つのバラードとロマンスOp75」が2人のソプラノのための二重唱、「4つの二重唱曲Op28」はアルトとバリトンのための二重唱です。この2曲だけがヴァーン・レイノルズの編曲です。デュボアの「カンティレーナ」だけはポール・バスラーの編曲、ビゼーの歌劇「真珠採り」はマーク・フェンダーソンの編曲、あとのオペラはレイモンド・チェイスが2つのホルンのために編曲しています。
 このアルバムは2人の卓越したホルンによるオペラ・アリア集ですが、オペラを離れてホルン・デュオとして聞くととても楽しいものです。音楽の感動は4の歌劇「椿姫」から「パリを離れて」が最も伝わります。アルフレードが病床のヴィオレッタと語り合うシーンはホルンの嘆きの歌からも感じられます。ボントレガーのホルンの嘆きが感動的。
 ブラームスの「狩人とその恋人」はその語り合いが絶妙です。ホルンでこれほど語り合えるものなんですね。フンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」から「夕べの祈り」はウィーン・ヴァルトホルン合奏団の演奏でホルン・ファンにはおなじみです。美しい祈りの音楽です。他にもロッシーニやベルリーニの作品はホルンの腕のみせどころで十分楽しめるでしょう。


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