ヴィタリー・ブヤノフスキー

シュティヒ、ロゼッティ、ケルビーニ/ホルン協奏曲
CD(フィンランド Mokshin PRS 0050)

 ホルン協奏曲集
1.シュティヒ/ホルン協奏曲第5番ヘ長調
2.ロゼッティ/ホルン協奏曲第2番変ホ長調
3.ケルビーニ/ホルンと弦楽の為のソナタ第1番
4.   〃  /ホルンと弦楽の為のソナタ第2番
5.デュカス/ヴィラネル(ブヤノフスキー編)
    ヴィタリー・ブヤノフスキー(ホルン)
  ラザール・ゴズマン指揮
  レニングラード室内管弦楽団(1)
  ヴィクトル・フェドトフ指揮
レニングラード・フィルハーモニー室内管弦楽団(2)
  アルヴィド・ヤンソンス指揮
レニングラード・フィルハーモニー室内管弦楽団(3〜5)
      録音 1968年(1)、1973年(2〜5)

 このCDはソビエト解放後にたくさんの音源が国外に流れた中からブヤノフスキーをまとめた一連のCDの中の1枚です。
 この録音で驚いたのはレコーディング・スタジオでの響きの美しさです。全曲にわたってブヤノフスキーの最も美しい響きが聴けます。シュティヒもロゼッティも黙って聞けばヘルマン・バウマンが吹いているんじゃないかと思うほどそっくりの音色です。
 シュティヒの協奏曲は私の知る限りでは世界初録音です。次が1980年のバリー・タックウェルになります。ロゼッティの曲は番号がついていましたが、同じ曲をヘルマン・バウマンも録音しています。ケルビーニはイタリアのドメニコ・チェッカロッシが発掘した曲でした。2番は難曲ですが、ゆったりとしたテンポで演奏しています。
 デュカスのヴィラネルはホルンの定番ですが、ピアノ伴奏が普通です。ここではブヤノフスキーが自分で1966年に編曲した版を使って演奏しています。同じ楽譜でヘルマン・バウマンも録音していました。


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