ジョン・エリクソン
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CD(SUMMIT DCD413)
CANTO/ホルンとピアノのための抒情的作品集
1.マドセン/ホルン・ソナタOp24
2.シューマン/アダージョとアレグロOp70
3.グリエール/ノクターンOp35−10
4.ニールセン/カント・セリオーソ
5.シュミット/奥深い森でOp34−4
6.アーノルド・クック/ロンド変ロ長調
7.ダンツィ/ホルン・ソナタ第1番変ホ長調Op28
ジョン・エリクソン(ホルン)
エッカート・ゼルハイム(ピアノ)
録音 2004年
アメリカのホルン奏者ジョン・エリクソンによるホルンとピアノのための抒情的作品集です。
トリグヴェ・マドセンの「ホルン・ソナタ」は1978年にノルウェーのフロイディス・リー・ヴェクレのために書かれた作品。3つの楽章からなりホルンとピアノのぶつかりあいのような作品です。ピアノパートの劇的な表現はまるでシューベルトの歌曲のようです。ホルンの主題の美しさもまた格別です。19世紀の作品と思えるような素晴らしい作品です。エリクソンの演奏もまた格別で良い響きを出しています。
シューマンの「アダージョとアレグロ」はアダージョをいかに抒情的に歌うかが腕の見せ所です。ピアノ伴奏も同様ですがこの演奏はまさに抒情的です。かつてない緊張感のあるアダージョです。アレグロの軽やかな演奏も見事です。
グリエールの「ノクターン」は4つの小品の中の1曲です。抒情的な歌が流れる作品でエリクソンのホルンがきれいです。
ニールセンの「カント・セリオーソ(厳粛な歌)」は北欧のホルン作品の名曲です。森の中で歌うようなホルンの奥深い響きがあります。
ハインリヒ・カスペル・シュミット(1874〜1953)の「奥深い森で」は狩の音楽ではなく森でさまよう狩人を表現したかのような音楽です。抒情的な歌が流れます。エリクソンの表現力が素晴らしい。
アーノルド・クックの「ロンド変ロ長調」は1950年の作品ですが、実に楽しい曲です。狩りのロンドのように軽やかです。
フランツ・ダンツィ(1763〜1826)のホルン・ソナタ第1番は1804年の作品でベートーヴェンのソナタとほぼ同じ頃の作品です。ロマン派作家の美しいメロディが豊富です。第1楽章:アダージョ〜アレグロではピアノのきらめきとホルンの美しい主題が聴きどころです。第2楽章:ラルゲットは抒情的な主題が美しい演奏です。第3楽章:アレグレットはロンド楽章のように軽快なホルンがきれいです。
このアルバムは古典派から現代作品までの抒情的な歌を集めてくれたものでエリクソンの表現力の豊かさがわかる名盤です。 |
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