アダム・フリードリヒ

モーツァルト/「ポストホルン・セレナード」
CD(HUNGAROTON HCD 12898-2)

モーツァルト/管弦楽作品集
1.行進曲第9番ニ長調K335(320a)
2.セレナード第9番ニ長調K320「ポストホルン」
3.行進曲第10番ニ長調K335(320a)

  アダム・フリードリヒ(ポストホルン)(2)
  ヤーノシュ・ローラ指揮
   フランツ・リスト室内管弦楽団
   録音 1987年

 ヤーノシュ・ローラ指揮フランツ・リスト室内管弦楽団によるモーツァルトの「ポストホルン・セレナード」です。このアルバムでは当時の演奏会にならって観客を迎える入場行進曲(第9番)から演奏されています。
 セレナード第9番ニ長調K320「ポストホルン」は7つの楽章から構成されています。この演奏では44分かかる大曲です。第1楽章は雄大な響きになっています。第3楽章は「コンチェルタンテ」でフルート、オーボエ、ファゴットが協奏交響曲のように演奏しています。フルートが大変きれいです。第4楽章「ロンド」の楽しい雰囲気と管楽器の響きが素晴らしい。第5楽章「アンダンティーノ」はモーツァルトらしい短調の音楽で、交響曲のようなオペラの音楽のような美しさがあります。
 第6楽章「メヌエット」では第1トリオでピッコロが使われています。第2トリオではポストホルンが使われます。ポストホルンはドミソの自然倍音だけで歌われます。ここではフリードリヒが太い音のがポストホルンを吹いています。
 最後に当時の演奏会にならって観客の退場のときに演奏された行進曲第10番が演奏されています。


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