ノルベルト・ハウプトマン

シューマン/4つのホルンのためのコンツェルトシュテュック
CD(EMI TOCE-9681)

1.シューマン/交響曲第3番変ホ長調「ライン」Op97
2.   〃   /4つのホルンのための
            コンツェルトシュテュックOp86

  ノルベルト・ハウプトマン(ホルン)
  マンフレート・クリエール(ホルン)
  クリストフ・コーレル(ホルン)
  ゲルト・ザイフェルト(ホルン)
  クラウス・テンシュテット指揮
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    録音 1978年10月17&18日

 このアルバムはテンシュテットの西側デビュー録音でした。ラインの余白に4つのホルンのためのコンツェルト・シュテュックを収録していました。
 シューマンのラインはベルリン・フィルとしてはカラヤンに次ぐ録音でした。ベルリン・フィルのホルン・セクションと管楽器の作り出す響きはやはり素晴らしいものです。
 コンツェルトシュテュックはベルリン・フィルでは初めての録音でこの4人のホルン奏者は当時のベルリン・フィルの看板でした。ハウプトマンがトップを吹いているようです。第1楽章から見事なホルンの響きです。4本のホルンが絶妙なアンサンブルで演奏するこの協奏曲は、難しい作品ですからこのメンバーの素晴らしさがわかります。ザイフェルトの滑らかなホルンも聞こえます。第2楽章のロマンツェは美しいホルンが響きます。第3楽章は4本のホルンがきれいに演奏します。オーケストラと共に盛り上がっていきます。音階の上がり下がり共に徐々に華やかな演奏になります。ハイトーンが飛び出すこの協奏曲は素晴らしい作品です。ベルリン・フィルのメンバーの超絶技巧が聴ける素晴らしい演奏です。名演です。


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