トッド・バウアーマスター

バウアーマスター/ホルンによる歌曲集&ロマンス、セレナード
CD(自主制作 )

ホルン・イン・ソング
1.グルック/メロディ(ヴェクレ編)
2.バッハ/シチリアーノ(ヴェクレ編)
3.シューベル/楽に寄す(マハラ編)
4.シューマン/献呈Op25-1(Yancich編)
5.  〃  /君は花のようにOp25-24
         (バウアーマスター編)
6.ダビドフ/言葉のないロマンス(ヴェクレ編)
7.グリエール/ノクターンOp35−10
8.  〃  /間奏曲Op35−11
9.  〃  /ロマンスOp35−6
10.ドナウディ/ああ愛する人の
             (バウアーマスター編)
11.パーセル/恋の病から逃れ去ろうと
  〜歌劇「インドの女王」より(M・ジョーンズ編)
12.ブラームス/4つの厳粛な歌(1)(ケレケス編)
13.  〃  /4つの厳粛な歌(2)(ケレケス編)
14.サン=サーンス/白鳥(サム編)
15.オブラドルス/その柔らかな黒髪で
              (バウアーマスター編)
16.サン=サーンス/ロマンス ホ長調Op67
17.プーランク/花〜偽りの婚約より第6曲
             (バウアーマスター編)
18.ブリテン/サリーの庭(バウアーマスター編)
19.シューベルト/セレナーデ(Yancich編)
20.メンデルスゾーン/アンダンテ
   (交響曲第5番より)(メイソン・ジョーンズ編)
21.マーラー/あなたが美しさゆえに愛するのなら
  (リュッケルトの詩による歌曲より)
              (バウアーマスター編)
22.フォスター/愛する人もなく(バウアーマスター編)
23.R・シュトラウス/万霊節Op10−8
                (ブルッセル編)

  トッド・バウアーマスター(ホルン) 
  ジェイムズ・ハウズモン(ピアノ)
   録音 2011年2月10〜12日
   オハイオ/オビリン音楽院・クロニック・ホー

 バウアーマスターはセントルイス交響楽団の第3ホルン奏者です。ノースウェスタン大学でデイル・クレヴェンジャーとリチャード・オルドバーグに師事しています。このアルバムはほとんどが歌曲をホルンで演奏しているものです。グルックの「精霊の踊り」や
バッハのシチリアーノは器楽の作品ですが、ホルンのための作品も収録されています。グリエールの4つの小品から3曲が演奏されています。またサン=サーンスのロマンス ホ長調が演奏されています。アルバムとしてはオリジナルを入れることで魅力のあるものになっています。
 シューベルトの「楽に寄す」はおなじみの歌曲です。カジミエシュ・マハラの編曲ですが、マハラの録音がないのでうれしいことです。シューマンの歌曲集「ミルテの花」から「献呈」と「君は花のように」が演奏されています。ダビドフ、ドナウディ、オブラドルスの歌曲は歌曲ファンならご存知の曲でしょう。ブラームスの4つの厳粛な歌はテノール、アルト、バリトン独唱で歌われますがホルンは珍しいです。
 ブリテンの「サリーの庭(サリーの園)」は名曲、シューベルトの「セレナーデ」は歌曲集「白鳥の歌」の第4曲で、さまざまな楽器への編曲があります。ホルンで聞くと癒されます。
 メンデルスゾーンのアンダンテは交響曲第5番「宗教改革」の第3楽章:アンダンテをメイソン・ジョーンズが編曲したものです。原曲は弦楽によって美しい主題が演奏されます。ホルンで演奏するというのは素晴らしいことです。
 マーラーとR・シュトラウスの2曲は名曲でホルンで演奏というのは思いもよりませんが、なんの違和感もなく聴けます。バウアーマスターのホルンはまろやかで、レガートの大変きれいな演奏は素晴らしく、全曲通して何度聞いてもよいものです。この中ではバウアーマスター自身の編曲が7曲収録されています。


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