アンドレ・カザレ

シューマン/アダージョとアレグロOp70
CD(inde SENS INDE048)

シューマン/管楽器のための室内楽作品全集
1.オーボエとピアノための3つのロマンスOp94
2.クラリネットとピアノのための幻想小曲集Op73
3.民謡風の5つの小品Op102
   〜ファゴットとピアノのための
4.ピアノとホルンの為のアダージョとアレグロOp70
5.おとぎ話Op132
  〜クラリネット、ヴィオラとピアノのための

 アレクサンドル・ガッテ(オーボエ)(1)
 フィリップ・ベロー(クラリネット)(2&5)
 マルク・トレネル(ファゴット)(3)
 アンドレ・カザレ(ホルン)(4)
 ダヴィド・ガイヤール(ヴィオラ)(5)
 エマニュエル・ゴーゲ(チェロ)(1)
 エレーヌ・ティスマン(ピアノ)(1〜5)
 録音 2012年

 パリ管弦楽団のソリスト達によるシューマンの室内楽作品です。
 オーボエとピアノのための3つのロマンスはオーボエ作品の名曲です。録音も多く大変よく知られています。ガッテのオーボエはフランスのオーボエらしい明るく美しい響きでこのロマンスを歌い上げています。なおこの作品をホルンで吹いている録音もあります。
 クラリネットとピアノのための幻想小曲集はクラリネットのための作品として有名であり多くの録音があります。またこの作品はヴァイオリンやチェロでも演奏できるようになっていますが、最近はホルンでも演奏されるようになっています。録音も多いです。ここではベローが明るくやわらかなクラリネットで見事な響きを出しています。
 民謡風の5つの小品Op102はチェロとピアノのための作品ですが、ここではファゴットで演奏されています。このおどけたような響きのファゴットによる演奏はチェロとは印象の異なるもので素晴らしいの一言でしょう。
 ピアノとホルンの為のアダージョとアレグロはホルンの定番曲ですが、この作品もチェロやオーボエで演奏されます。アンドレ・カザレのホルンは明るく豊かな響きで見事な演奏です。アレグロの流麗な演奏も素晴らしい。カザレのホルンは深みがあり雄大さも感じられます。
 クラリネット、ヴィオラとピアノのためのおとぎ話は4つの小品からなる作品です。クラリネットが主題を吹きますがヴィオラの響きがまた良いものです。この組み合わせではモーツァルトの「ケーゲルシュタット・トリオ」が有名ですが、ブルッフなど多くの作曲家が作品を残しています。


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