アイファー・ジェイムズ

グレグソン/フレンチ・ホルンとブラス・バンドのための協奏曲
CD(CHANDOS CHAN4526)

コンチェルト・フォー・ブラス
1.グレグソン/
   チューバとブラス・バンドのための協奏曲
2.グレグソン/
   フレンチ・ホルンとブラス・バンドのための協奏
3.ラングフォード/
   コルネットとブラス・バンドのためのラプソディ

  ジョン・フレッチャー(チューバ)(1)
  アイファー・ジェイムズ(ホルン)(2)
  ジェイムズ・ワトソン(コルネット)(3)
  ロイ・ニューサム指揮
    ベッセズ・オザ・バーン・バンド
     録音 1980年7月19日 マンチェスター

 このCDはアイファーが客演指揮をしているブラス・バンド「ベッセズ・オザ・バーン」との共演でした。もともとアイファーはブラス・バンドでコルネットやトランペットを吹いていましたので、ブラス・バンドは古巣ともいうべきなのでしょう。
 イギリスのブラス・アンサンブルではトランペットやフレンチホルンが入りますが、ブラス・バンドとなりますと、トランペットやフレンチホルンは使わないで、コルネットやフリュ―ゲルホルンが中心になります。そこにテナーホルン(日本ではアルトホルン)、バリトン、ユーフォニウム、E♭バス(エスバス)、チューバとパーカッションのアンサンブルになっています。音がやわらかで独特の響きを持っています。そのためブラスバンドのための作品がたくさん作曲されています。
 チューバを吹いているジョン・フレッチャ―はロンドン響の名物でもありますが、なんといってもアイファーと同じくフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(P・J・B・E)のメンバーでした。そのテクニックはあきれるほどのものでした。ホルンのアイファーも同じですが、イギリスのブラス・バンドには怪物がたくさんいます。 私はブラック・ダイク・ミルズ・バンドを生で聞きましたが凄い演奏をする人ばかりで驚きました。
 そんなわけで、フレンチホルンのないバンドの中にフレンチホルンが入ると異質に聞こえて目立ちます。コルネットは軽くビブラートをかけて演奏していますが、トランペットとは異なる音色は魅力的です。


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