アラン・シヴィル

モーツァルト/ホルン協奏曲全集(1960)(1990オランダ盤)
CD(EMI CDZ7-67012-2)

モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
  アラン・シヴィル(ホルン)
  オットー・クレンペラ―指揮
   フィルハーモニア管弦楽団
  録音 1960年5月11、12、18&19日
     キングスウェイ・ホール

 このモーツァルト全集はシヴィルが3回録音した中の最初の録音です。
 シヴィルは31歳のときの録音です。モーツァルトを得意とするクレンペラーのサポートで全体としてやや遅めの演奏になっています。なめらかな音で落ち着いたものになりました。
 第1番ではクレンペラーの作り出すモーツァルトの響きの中に溶け込むようにシヴィルのホルンが流れるような演奏をしています。実にきれいなレガートです。またスラーの独特な音色も特徴があり、シヴィルの魅力でもあります。第2番ではレガートと巧みなタンギングを使った素晴らしい演奏が聞かれます。時にはブレインが吹いているかのような音色になっています。特に第1楽章展開部は素晴らしい響きです。第2楽章の美しさも絶品。ロンドの演奏はシヴィル独特のスラーとタンギングで味わい深い演奏です。
 第3番はシヴィルのまろやかな音色のホルンが流れます。レガート、スラーのうまさがたまりません。カデンツァのよどみない演奏は実に素晴らしい。ロンドの歯切れよさも絶妙。 第4番の序奏はクレンペラーの引き出す弦楽の響きに惹かれます。ホルン・ソロは流麗で、展開部のソロがまたきれいです。カデンツァは今でも印象に残るもので、あらゆるカデンツァの中でも秀逸といえる素晴らしいもです。第2楽章のレガート、スラーの美しさ、第3楽章:ロンドのきれいなスタッカートも聞きものです。


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