ペーター・ダム

フィック、シュペルガー/ホルン協奏曲
CD(Schallplatten TKCC-30624)

1.フィック/ホルン協奏曲変ホ長調
2.ヨゼフ・ライヒャ/2つのホルンの為の協奏曲Op5
3.シュペルガー/ホルン協奏曲変ホ長調
  ペーター・ダム(ホルン)
  イストヴァン・ヴィンツェ(ホルン)(2)
  ジークフリート・クルツ/
    ドレスデン・シュターツカペレ
    録音 1977年12月13〜15日
        1978年1月3〜5日

  このレコードは1980年2月新譜でした。現在でもフィックの協奏曲はこのダムの演奏でしか聴けません。CD化もされました。この3曲は18世紀ドイツの宮廷楽団で活躍した作曲家の作品でした。フィック(生年不明〜1743)の協奏曲は無弁ホルンの高域を使うのでダムはディスカントホルンを吹いています。楽譜はダムの校訂したもので、手書きの譜面を使っています。
 ヨゼフ・ライヒャ(1752〜1795)は有名なアントン・ライヒャの伯父にあたるチェロ奏者でした。作品はチェロやヴァイオリンの作品が多かったようです。現在知られているのはこの2つホルンの為の協奏曲のほかにオーボエ協奏曲やヴィオラ協奏曲の録音があります。
 シュペルガ―(1750〜1832)はオーストリア生まれのコントラバス奏者でした。ホルン協奏曲は2曲残しています。この曲は低音から高音まで音域が広く演奏はかなり難しいようですが、さすがにダムは軽々と吹いているように聞こえます。
 この3曲は珍しい曲ですからホルンの曲が好きな人なら誰でもコレクションに加えておきたいことでしょう。
 なお、2001年にハンガリーのミクロ―シュ・ナジがシュペルガ―の作品を録音しました。ニ長調と変ホ長調の協奏曲、狩の音楽、ホルン四重奏曲です。


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