デニス・ブレイン

モーツァルト/協奏交響曲変ホ長調
CD(Opus蔵 OPK 7015)

モーツァルト/管楽器のための協奏交響曲
1.協奏交響曲変ホ長調K297b
2.セレナード第13番ト長調K525
  「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」
3.協奏交響曲変ホ長調K297b
  エーリッヒ・ヴェンツケ(オーボエ)(1)
  アルフレッド・ビュルクナー(クラリネット)(1)
  マルティン・ツィーラー(ホルン)(1)
  オスカル・ローテンシュタイナー(ファゴット)(1)
  デニス・ブレイン(ホルン)(3) 
  シドニー・サトクリフ(オーボエ)(3)
  バーナード・ウォルトン(クラリネット)(3)
  セシル・ジェームズ(ファゴット)(3)
   近衛秀麿指揮
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1)
   ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
        フィルハーモニア管弦楽団(2&3)
    録音 1937年1月4日(1)
        1953年11月18日(2)
        1953年11月17&18日(3)

 このアルバムには2つの協奏交響曲が収録されています。ブレインをはじめとするカラヤン/フィルハーモニア盤と、もうひとつは伝説の録音「近衛秀麿/ベルリン・フィル盤」です。
 近衛秀麿がベルリン・フィルを指揮したこの録音はこの曲の最も古いものになるだけでなく、日本人指揮者がドイツの一流オーケストラを指揮した初めての録音として歴史に残るものです。当時はフルトヴェングラーの時代で、カラヤンが初めて指揮台に立つ1年前のことでした。
 近衛の指揮した協奏交響曲は大変きれいなモーツァルトで、ソリスト達も大変優れた演奏家でした。また演奏スタイルも当時のものとは考えられないほど現代的でポルタメントはほとんど使わないきれいな演奏です。ツィーラーのホルンも見事です。
 カラヤンの「アイネクライネ」はウィーン・フィルとのSP録音が最初で、このフィルハーモニア盤が2度目でした。その後ベルリン・フィルとは3度録音しています。このフィルハーモニア盤はレガートの少ない爽やかな演奏です。
 カラヤンは協奏交響曲K297bを2度録音しましたがこのフィルハーモニア全盛期の録音はブレインのホルンやウォルトンのクラリネットなど名手たちによる見事なアンサンブルが素晴らしく歴史に残る名盤となりました。


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