デニス・ブレイン

モーツァルト/ホルン五重奏曲変ホ長調(1944)
CD(DUTTON CDBP 9717)

1.モーツァルト/弦楽四重奏曲第19番ハ長調
                K465「不協和音」
2.  〃   /弦楽五重奏曲第4番ト短調K516
3.  〃   /ホルン五重奏曲変ホ長調K407

 グリラー弦楽四重奏団(1〜3)
 マックス・ギルヴァート(ヴィオラ)(2&3)
 デニス・ブレイン(ホルン)(3) 
  録音 1948年5月3〜5日(1)
      1948年11月15&16日(2)
      1944年10月6&25日(3)

 グリラー弦楽四重奏団の演奏によるモーツァルトの弦楽四重奏曲と五重奏曲、そしてデニス・ブレインと共演のホルン五重奏曲です。
 弦楽四重奏曲第19番は「不協和音」の副題があります。第1楽章は序奏からチェロが良い響きです。主部からはヴァイオリンがきれいな演奏です。ヴィオラとチェロも良い響きです。第2楽章のアンダンテ・カンタービレはヴァイオリンが良い響きです。中低音の響きもきれいな演奏です。第3楽章のメヌエットはヴァイオリンも良い響きです。きれいな演奏です。第4楽章のアレグロ・モルトは弦楽四重奏の美しい響きが聴かれます。これは見事な演奏です。

 弦楽五重奏曲第4番ト短調は5つの楽章で構成されています。第1楽章のアレグロはヴァイオリンやヴィオラが良い響きです。ト短調の美しさがあります。チェロの響きも素晴らしいです。第2楽章のメヌエットはアレグレットで遅めのきれいな演奏です。トリオはやや速めのテンポできれいな演奏です。第3楽章のアダージョ・マ・ノン・トロッポはきれいな演奏です。チェロも良い響きです。第4楽章のアダージョはチェロのピツィカートもあって大変きれいな演奏です。ヴァイオリンがきれいな主題を歌います。第5楽章のアレグロはきれいなヴァイオリンに始まります。これはきれいな五重奏です。素晴らしい演奏です。

 モーツァルトのホルン五重奏曲はデニス・ブレインのホルンで1944年の録音でした。第1楽章はブレインのホルンが明るい響きです。タンギングもレガートもきれいなもので素晴らしい演奏です。弦楽も緻密な演奏です。ヴァイオリンは良い響きです。展開部の演奏もきれいな響きです。再現部の演奏も素晴らしいです。ブレインのホルンは良い響きです。第2楽章のアンダンテは弦楽の美しい響きに始まります。ホルンの美しい響きも聞きものです。弦楽もモーツァルトの天国的な美しさがあります。見事な演奏です。第3楽章のロンドの演奏もきれいな響きです。滑らかなホルンでハイトーンもよく響きます。弦楽も良い響きです。ブレインのホルンは大変素晴らしい演奏です。


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