シュテファン・ドール

ビゼー/歌劇「カルメン」他/ハルモニームジーク集(1997)
CD(cpo 999 519-2)

ハルモニームジーク集 
1.ビゼー/歌劇「カルメン」
2.ニコライ/歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」
3.モーツァルト/歌劇「皇帝ティートの慈悲」
  編曲:アンドレアス・N・タルクマン

 アルベルト・シュヴァイツァー八重奏団
 クリスティアーネ・ディミゲン(オーボエ)(1〜2)
 ワシントン・バレラ(オーボエ)(1〜2)
 ヨハネス・ペイツ(クラリネット)(1〜3)
 マルガレーテ・フィードラー(クラリネット)(1〜3)
 シュテファン・ ドール(ホルン)(1〜3)
 ジルケ・シューラック(ホルン)(1〜3)
 カルステン・ヴィルケニンク(ファゴット)(1〜3)
 エッカルト・ヒューブナー(ファゴット)(1〜3)
 アンゲラ・フィルキンス(フルート)(1)
  録音 1997年4月15〜17日

 ドイツのアルベルト・シュヴァイツァー八重奏団によるハルモニームジーク集です。いずれもアンドレアス・N・タルクマンの編曲です。管楽器だけによる演奏にになります。
 ビゼーの歌劇「カルメン」はフルートが入って九重奏編成です。曲は第3幕への前奏曲に始まって、9つの曲が演奏されています。第2曲にはハバネラが演奏され、ホルンも活躍します。第3曲は「カルタの歌」です。第4曲は第2幕への前奏曲、ファゴットの主題で始まります。ここはほとんど原曲に近いです。第5曲は「花の歌」、第6曲は「セギディーリャ」です。第7曲は「Customs Officers Terzet」、第8曲は「Melodram」、第9曲は「闘牛士の歌」で華やかに終わります。楽しいカルメンです。
 オットー・ニコライの歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」はオーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットが2本ずつの八重奏で演奏されます。第1曲の「二重唱」に始まって7つの曲が演奏されています。オペラの音楽を管楽八重奏で演奏すると、言葉は関係なく純粋に音楽ですから、この楽しさは格別です。第5曲「エルヴェスの合唱」では序曲に使われる主題が出てきます。大変楽しい合奏です。第6曲「踊りと合唱」でも序曲に使われる主題が楽しく歌われます。楽しいハルモニームジークです。
 モーツァルトの歌劇「皇帝ティートの慈悲」はクラリネット、ホルンとファゴットが2本ずつの六重奏で演奏されます。第1曲「序曲」に始まって8つの曲が演奏されています。第2曲「ヴィッテリアのアリア」はモーツァルトらしい美しさがあります。第3曲「アンニオのアリア」はホルンがソロを歌います。ドールのホルンが大変美しい響きです。第4曲「ヴィッテリアとセストの二重唱」、第5曲「セルヴィリアとアンニオの二重唱」と大変きれいな響きのアンサンブルになります。第6曲「ヴィッテリア、アンニオとプブリオの三重唱」は楽しく歌います。第7曲「セストのアリア」はホルンとファゴットの歌が印象的です。第8曲「ヴィッテリアのロンド」はクラリネットのソロとホルンの華やかな響きがきれいです。このハルモニームジークも大変楽しい演奏です。


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