ジルベール・クルシエ

ハイドン/2つのホルンのための協奏曲変ホ長調(1955)
CDR(forgotten records FR-320)

ハイドン/管楽器の為の協奏曲集
1.フルート協奏曲ニ長調(L.ホフマン作)
2.2つのホルンのための協奏曲変ホ長調
3.オーボエ協奏曲ハ長調

 ジャン・ピエール・ランパル(フルート)(1)
 アンドレ・フルニエ(ホルン)(2)
 ジルベール・クルシエ(ホルン)(2)
 ピエール・ピエルロ(オーボエ)
 カール・リステンパルト指揮
  ザール室内管弦楽団
 録音 1954年(1&3)(モノラル録音)
     1955年(2)(モノラル録音)

 ハイドンの作品として伝えられた管楽器のための協奏曲集です。
 フルート協奏曲ニ長調はハイドン作と言われていましたがレオポルド・.ホフマンの作と後にわかりました。3つの楽章で構成されています。ランパルの若い時の録音で、素晴らしいフルートの響きが聴かれます。第3楽章の勢いのある演奏が素晴らしいです。
 2つのホルンのための協奏曲変ホ長調は1954年に発見された作品です。翌年に録音されました。そして後年この作品はロゼッティの作品とわかりました。のちにクルシエはバルボトゥとこの作品を録音しています。3つの楽章で構成されています。2本のホルンが和音を奏でながら演奏するこの作品は素晴らしいもので、フランスのホルンの明るい響き、ビヴラートをかけたフレンチホルンの演奏は大変きれいです。第2楽章のアダージョは2本のホルンが良い響きを出しています。第3楽章のロンドは快適な演奏です。これが世界初録音でした。
 オーボエ協奏曲ハ長調もハイドンの作品かどうかはっきりしないようです。偽作とされていますが、作曲者は不明です。3つの楽章で構成されています。ピエール・ピエルロはフランスのオーボエの第1人者です。その明るい響きと豊かな表現力は素晴らしいものです。第1楽章のカデンツァが素晴らしい演奏です。
 リステンパルトのサポートによるこの3つの作品は素晴らしい演奏です。


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